この世に生を受けて20と数年である。

長いとは言えないが、それなりの年数ではあるだろう。

学校生活はいつだって充実していたししているし、家族や友人など周りの人々にはずっと恵まれているし、イベントだっていくつもあったはず。

日々折に触れ過去に思いを馳せることもある。


しかしふと自分の人生に何があったか、今の私はどんな人間なのかと立ち止まって考えようとすると、過去が、記憶が何もないように思われることがあるのだ。全てすっぽ抜けて、元から何もないような、現在の私に蓄積されたものが何もないような、私を構成するものが何もないような、そんな感覚。


そんなことはないはずだ、と思いながら、どこかではその通り、それで当たり前だとも思っている。

喉元を過ぎたものは熱さどころか味も曖昧になる。

普段から何も考えていないから、いざ思い出して言葉にしようとしても、出てこない。

自分のことも、好きな本や映画やアニメのことも、大好きな友人達のことも。

映画

知り合いが「今日映画観に行こうかな」とツイートしていたのを見て、映画館最近行っていないな〜とふと思った。


思い返してみれば映画館に映画を見に行ったのは5月頭が最後だ。と言ってもその頃は観たかったものが多かったのと映画に気持ちが寄っていたのもあって、1週間程で4本観ていた。

1つは「MEMORIA」。知り合いが観ていて、「何かシーンを自分が先に見落としたのではないかと感じる」といったような感想をツイートしており、興味を持ったので観に行った。静かな映画だったが、他のお客さんが上映中通して物音を立てていたのが少し悲しかった。あとオチ(というか何というか?)に私には何とも理解が及ばないな〜と感じた。あの音には毎度びっくりさせられた。

2作目は「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」。毎年ゴールデンウィークに観に行く個人的恒例行事となっている。毎年映画館でコナンのテーマ曲をでかい音で聴いて1年経ったな〜生きたな〜と実感する、生き甲斐の1つである。ここ数年はアニメをコンスタントには追えていないので若干の不安を抱きつつも、かつての記憶・知識で補ってかなり楽しめた。工藤新一が1番好きなキャラクターなので、今作では彼(の姿で)は出ていないのもあってグッズがほとんどなく、「主人公(の元の姿)やろがい!グッズを!!」と脳内で厄介ファンが叫んでいた。そうは言っても出ていないからね〜。コナン大好き。

3作目は「xxxHOLiC」。CLAMP原作漫画の実写映画。漫画所有、履修済みの友人と未履修の私とで観に行ったが、友人からしたら「ここにはこれがあるのを省いて〜!」となり、私からすると「多分もっと色々あるのをすごい端折って端折って作ったんだろうな〜」となる作品だった。とはいえ完成度が低い訳ではなく話の筋はわかる、決して観て後悔はしない作品であった。何よりセットや衣装、映像の美しさはかなり好きだった。特に侑子さん(柴咲コウ)の衣装や装飾品の麗美さは格別に印象的である。また、かつて「Diner」も観に行った私は、映像が確かに蜷川実花だな〜とも感じた。特にマルモロちゃん達と四月一日くんが掃除をしている室内のセットの雰囲気。

映画鑑賞後、友人から「xxxHOLiC」全巻を借りたが未だ数巻しか読めていない……。夏休みにも入っているので読みたいところだ。

最後4作目は「TITANE」。文章も長くなってきたので、この作品についてはまたの機会に少し述べたいと思う。とにかく痛かった。


3ヶ月も映画館に行っていないので、そろそろ何か観に行こうとは思っているし映画館のパンフレットもさらっと眺めたりしているのだが、なかなかこれと思うものが今はない。そのようなものには突然出会ったり、上でもあったが人の感想を見て観たくなることもあったりするのでまずは情報を入れて、のんびりしていようと思う。

最後に、アマプラに入っている私は「私はパスタファリアン:空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話(I, Pastafari)」という映画(?)のドキュメンタリーを観ました、という報告をして終えよう。この作品結構真面目でした。ご興味があれば是非。

友人がはてなブログで日記を書き始めた。

そういうものもあるのかと思い、私も何となしにブログを開設してみた。

 

日記帳を買ったことがあるのは小学生の頃1度。全然続かないまま、ページは未だに残っている。

スケジュール帳の日毎のメモができるスペースに書いたりしてた事もあったが、それも今では数年前のこと。

 

要はただ、友人に触発されただけ。